文字どおり崖っぷちから捨てられる「女一匹」

佐野洋子さんの著書「ふつうのくま」についてご紹介した昨日の投稿にコメントをいただき、返信(?)しながらふともう一冊の大好きだった本を思い出しました。
 
「女一匹」は佐野洋子さんの文章と息子さんの広瀬弦さん(最初のご主人との間の息子さん)の挿絵で構成されていて、ワニの女の子の花子が主人公。 
 
広瀬さんの挿絵の線も好きで、ワニの花子がなんとも愛らしいのです(ちょっと強面だけど)。 
 
最初から衝撃的な始まり方で、20代のわたしは大笑いしながら読みました。
「ワニの花子は恋人に捨てられた。 
 
恋人は、朝早く花子の家に来て、花子を背負うと崖っぷちにやって来て、ゴロリと花子を崖下に捨てた。 
 
恋人の新しい女は、花子の靴を花子のそばに落とした。 
 
恋人と新しい女は、崖から花子をのぞきこんで「アハハ」と笑った。」 
 
すごくないですか?
文字どおり、崖っぷちから捨てられるって。
しかも、元恋人は「引きずって」ではなく、「背負」っていって崖っぷちから投げ捨てるという。
さらに、新しい彼女は花子の靴まで投げ落とすという。
おまけに、二人で崖下の花子を笑うという。
比喩で「絶望の淵に立たされた」「崖の下に落とされたような気分」とか言いますが、ここまで本当にやるか。
あまりのことに意表をつかれて笑いながら、その後のワニの花子が気になって、どんどん最後まで読み進めました。
女子の友情あり、たくましさあり、「女一匹」のこの表紙の赤い文字のそばにリボンをつけて凛々しく(?)立っている花子を応援したくなります。
 
いやー、失恋している時に友達からこの本プレゼントされたら泣くんじゃないかな。 
花子を応援しながら、自分自身も「頑張ろう♫」と思える一冊です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です