週末のお楽しみ♪ テート・ギャラリー

平日はボランティア活動をしたり英語クラスに参加したりしていたが、よほど体調が悪くない限りは、週末のうちの1日は、かならずどこかにでかけていた。

せっかく憧れの国に来たのだから、満喫しなくちゃ!

滞在中、ロンドン中心に出かけるときはホームステイ先の最寄駅「オクステッド(OXTED)」で鉄道・バス・地下鉄が乗り放題になる1日乗車券を購入するのが安くて便利、とオーペアのディータに教わって毎回購入していたが、わたしがクレジットカードで乗車券を購入し、漢字でサインをするたびに、駅員さんがAmazing!という顔でわたしの手元を眺めていたのを今でも覚えている。

渡英してから最初の週末、わたしが訪問したのはテート・ギャラリー(Tate Gallery、2000年の改組以降は単にTateと呼ばれている)だった。

初めての海外旅行でロンドンを訪れた時は、ヴィクトリア&アルバート美術館(Victoria&Albert Museum)が楽しすぎて2日通ってしまったので、テートは気になりつつも、たちよることができなかったのだ。

ここでは充実したターナーのコレクションや風刺画で有名なホガース、 も楽しんだが、やはりラファエル前派の作品が素晴らしかった。

ジョン・エヴァレット・ミレイの、息をのむほど繊細で美しい「オフィーリア」、

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの神の啓示を受けているような「ベアタ・ベアトリクス」、少女のようなマリア様が美しい「受胎告知」、不思議なまなざしが印象的な「プロセルピナ」。

次から次へと、本の中でしか見たことのなかった絵が現れる。

しかも、「まだこんなにあるんですか」とびっくりするくらいに。

それにしても、わたしがターナーやホイッスラーの風景画の前にたっても、そこで見る景色は、東洋人のわたしの目からみたもので、きっとイギリス(というかイングランド)の人がみたら、きっと違った見えかたをするのだろう。

わたしが東山魁夷の絵の前に立つときに感じる、京都の町に深々と降る雪の静けさや、月夜に咲き誇る満開の桜の前に広がる静けさと春の空気を、イングランドの人が感じることが難しいように。

滞在中、この美術館にも何度か足を運んだが、ここで出会った絵画たちとは、意外に日本で再会できたものが多かった。

日本で大々的なミレイ展が行われた時には「オフィーリア」もきてくれたし、ラファエル前派の展覧会の際にもここで出会った絵たちが来日してくれ、嬉しい驚きだった。

この後も、大きな美術館、元個人宅を公開したような美術館など、様々なところを訪れた。

どんな小さな町にも美術館があって、中にはわたしにとってのその町の記憶=ある美術館の記憶、というところもあった。

美術館訪問も、イギリス滞在中のわたしの楽しみの一つだった。

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